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精霊神さまは最強です - イチャラブ♡異世界流離譚 -  作者: 如月コウ
『異世界召喚×スタンピード』
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 神殺し——十二の最高神、十二の最高神によって創造された現地神、剣神などの神の字を含んだ称号付与者、そのいずれかを殺害した存在に与えられる称号。

 称号付与に伴い、魂の強度や身体能力に超絶上昇補正がかかり、殺害した者が有する全ての称号に付随する特性を引き継ぐ。



 六つの成果全てが、ファルデア王国に利するものなのは間違いないのだが、その中でも特筆すべきは——ベルヌス湿地帯に関する成果。

 まず、今回の帝国潜入の目的は、第六皇子エレンと剣聖レヴァス、この二名の救出である。そして、剣聖レヴァスの願いは、セルゲイ=ガーデスを狂わせたアカネの排除と第六皇子エレンの保護である。

 セルゲイ=ガーデスは、レヴァスにとって、友であり弟分であったバルファトス侯爵を殺した犯人だが、真犯人が他にいるのではと疑っていた。というのも、ガーデス男爵家は、バルファトス侯爵家の寄騎。

 バルファトス侯爵家の客将であり、剣術指南役でもあったレヴァスは、セルゲイが少年時代の頃から知っている。誠実で実直な気質も、帝国の戦闘貴族たらんと心から願っていたことも、だからこそ日々努力を積み重ねていたことも理解していた。そんなセルゲイが、恩人にあたるバルファトス侯爵を暗殺することなど、絶対にあり得ないと、レヴァスは信じていた。ならば、それ以外の理由があるはず、とレヴァスは考えていた。

 そして、セルゲイが侯爵となって以降、ガーデス侯爵家の政務は、年若い妻の主導で行われていることを知ったレヴァスは確信する。


 セルゲイの妻、アカネ=ガーデスこそが、セルゲイが乱心した原因である、と。


 そのことをレヴァスから聞いたソーマとエルスは、十中八九、アカネが異世界人だと考えていた。特徴的な黒髪、年齢と見た目の差異、異能と思しき力の痕跡、そして、()()

 ここまで状況証拠が揃った以上、やるべきことは決まっている——アカネ=ガーデス侯爵夫人を、正々堂々真正面、表側で公的に潰し、捕縛する——商工ギルドの出番である。


 そして、異世界人アカネを表舞台から失脚させ、その身柄を確保したわけである。


 実のところ、ここまでの流れに、ベルヌス湿地帯は全く関係がない、というよりも、第六皇子エレンと剣聖レヴァス救出とベルヌス湿地帯に関係性がないというべきだろう。

 何故ならば、ソーマがレヴァスのところに向かうことは、出発時点で確定していた予定調和であり、レヴァスの口から願いの言葉が出てくるのも、レヴァス自身の心残りが大きく作用するため、ほぼ確実に提示される。ベルヌス湿地帯に向かうも向かわないも、全く関係の無い話なのである。


 だからこそ、予定外であるベルヌス湿地帯攻略成功の報は、まさしく正しくファルデア王国にとって吉報なのである。


「——ガノスくん……」

「はい、どうしや——」

「ボク、イイこと、思いついちゃった♪」

「……ちょっと用事を思い出しやして——」


 嫌な予感がしたガノスは立ち上がり——


「——王女ちゃん()()とイチャラブデート♡」

「ちょ、まっ、ええっ!?」


 レナの膝枕でくつろいでる精霊神ソーマの顔に、ガノスは顔を寄せてしまっていた、とんでもない提案をされたことで、思わず。


「あー……帝国の皇女(おうじょ)さまのことで?」

「帝国の子たちはやだなあ……エレノアちゃんならまだしも」

「ですよねー……それじゃ、やっぱり——」

「ファルデアの王女ちゃんたちのことさ♪」

「いや流石に、自分の一存じゃどうにも……」

「いやいや、ガノスくんならやれるって♪」

「えーと……本気、ですかい?」

「ガノスくん、考えても見てごらんよ」

「……はい?」

「ウチのレナはともかく、どうも最近、お(おしと)やかな女の子と触れ合った記憶がなくてね」

「はぁ……」

「挙句の果てに、ここ最近、ボクが出会った子の中で、一番丁寧な物腰で文面だけ見たらお淑やかさを感じるのが、エレンくんだけなんだよ!?あの子、ボクほどじゃないにせよ、確かに可愛いよ、可愛いんだけども!ボクとあの子が女の子の格好したら、その辺に転がってる性欲に頭を支配されたケダモノたちからイケナイ視線を浴びて、あられもない姿を想像されちゃうのは間違いないんだけど!違う……そうじゃない、そうじゃないんだよ、ガノスくん!」

「そ、それで、王女さまたち……と?」

「うん!ほら、あの子たち、ファルデアの宝石って言われるだけあって、清淑って感じがホントいいよねぇ♪」

「なるほど……」

「エレノアちゃんも良い!カレンちゃんも良き!友だち感覚でイチャイチャできるってのも、ボクは大好きさ!けどね……手と手が触れただけで、あっ、ってなって顔を真っ赤にしちゃうような、そんな奥手で清楚でお淑やかな可愛い女の子とイチャイチャラブラブしたい、そんな時もあるんだ……ガノスくんも男の子なんだから、ボクの気持ち、わかるよね?ね?」

「そ、それはまあ、そうですが——」

「よかった!じゃ、よろしくね♡」

「え、いや、ちょっ——」


 精霊神さま、王都行きが決定しました。


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