表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

君繋ファイブエム

●シンプルでありながらシンプルなだけではない、ギターロックの名盤。


【収録曲】


1.フラッシュバック

2.未来の破片かけら

3.電波塔

4.アンダースタンド

5.夏の日、残像

6.無限グライダー

7.その訳を

8.N.G.S.

9.自閉探索

10.E

11.君という花

12.ノーネーム


 ASIAN KUNG-FU GENERATIONが2003年にリリースしたメジャー1stアルバム。私は今作を聴いた当初から「これは名盤だ」という印象があったのですが、長い間、どういう理由でそう感じたのかよく分かっていないところがありました。そして、15年以上経った今になって、ある程度言葉にできそうな気がしたので、この場を借りてレビューしようと思います。


 まず、特徴的なのがそのメロディ。別段複雑な展開を見せるわけではなく、言い方を変えれば「シンプルで分かりやすい」ということになりますが、かといって「ベタ」に陥ってしまうわけでもなく、それでいてドラマチックで焦燥感を持たせた旋律には独特なものを感じられます。ハイテンポなギターロックを中心に据えた構成で、音楽性は決して広くないものの、そういったメロディが楽曲を上手く引っ張り上げているおかげでしっかりと「アルバムを通して聴ける」作品になっているのではないでしょうか(もちろん、一曲だけ取り出しても魅力的なのですが)。


 また、歌詞の乗せ方も絶妙に感じられました。「細胞膜にくるまって 3分間で40倍」(フラッシュバック)や「きしんだその心、それアンダースタンド」(アンダースタンド)のように字面だけだと抽象的なものが多かったりするのですが、メロディと上手く組み合わせることによってキャッチーなものになり、意味を深く考えずとも直感的に盛り上がれるようになっていると思います。


 一見単純なギターロックのようでいて、彼らならではの面も明確に受け取れる名盤。デビュー当時から、しっかりと自身の個性を確立できていることを十二分に実感できるアルバムになっているのではないでしょうか。


評価:★★★★★

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ