表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

このままの時間で

作者: Soraきた

どこか余裕のある態度で席につくあなたに

昨日見せた余裕のない感じはないのかしら・・

その瞬間、タイミングの悪い着信が鳴って

しばらくのあいだ、オーダーを待たせた


大事なことを伝えるときに

人はなぜ小さな声になってしまうんだろう

なぜ何度も同じことを伝えてしまうんだろう

なぜ人目を気にして、ときおり怒った表情に

なってしまうんだろう


席に戻り

あなたの不機嫌そうな顔を見て

「特に何もないんだから」と言いたいけど

オーダーに時間がかかることを想定して

あなたをつい無視するようになってしまった


「ゴメンね・・・」

そう言いたかったこと

あなたがもうすでに

今日のわたしのことを分かってても


苦くないコーヒーは

わたしの言葉をなめらかにしてくれて

あなたのご機嫌をいちばんに取ろうとしてる


このままの時間で

過ごしていければいいね


もう少し、いっしょにいたい時間は

明日の、これからのふたりの約束を加速させてくれる


すべて知らなくてもいい

そのすべてを

たぶん分かっていたとしても・・


あなたの存在の大きさ

いつでも分かってる

戸惑うことが続いても

あなたにほんの余裕がないときでも

わたしがつい、「頑張ろう」と

言ってしまうときもあるけど

それはお互いのことで

また、ふたりで話し合うタイミングを

見つければいいと思う










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ