2話「都市(街?)とギルド」
説明多いな
平原に出ると都市に向かって伸びる道があったので、道を通って移動する。
移動中は暇なので喋ることにした。
「都市ってどんな感じなの?」
「ああ。今向かってる都市は実況者達が作った都市なんだ。」
「なにそれ?」
「とんでもなく運の良い実況者が、かなり貴重なアイテムをここら辺を統治してるアルガ王国に献上したら、この平原をくれたからいろんな実況者に声を掛けて6日で造った都市だ。」
「6日って一般枠前はリアルゲーム共に1日の時間設定だよな。それやばくないか?」
「まあ、その誘われた実況者に土の魔法使いとかが居たお陰で都市の壁と道路と下水道の基礎と井戸が出来て、ドワーフや土木の専門実況者とかが家を造ってだいたい都市が出来た。」
「すごいな。団結して都市が出来たのか。都市と言うか街っぽいが。」
「街っぽいのは分かる。話戻すが。しかも、そこで終わらんのよ。その過程を見てた運営が、都市の付近の森を一般枠の人の発生ポイントにすることになったって事でこれから行くのはプレイヤー達のオアシスってわけだ。」
「ほえー。楽しみだ。」
「あと出来て直ぐだけど、アルガ王国の貴族達や商人達が目を付けてこれから波が来るから、いろいろ売れそうな物を貯めて売っておけよ。」
「なるほどね。本当にリアル感すごいな。」
「ほぼリアルみたいなものだな。」
こんな風に喋っていたら。都市の入り口のような場所に着いた。5メートルほどの両開きの大扉があった。扉は開いており、そこから入るのだとか。ちなみに都市の壁は石のレンガで出来た壁で10メートルほどの高さだった。門の前には鎧を身に付けた男性(顔は見えない)が居た。ハゲさんはその男に話かけた。
「都市に入れてくれ。」
「うぬ。身分証はあるか?」
「ああ。あるぞ、これだな。」
ハゲさんは懐から、クレジットカードサイズの薄い板を兵士に渡した。
「ッ!これは!日ノ本神楽様でしたか。都市に入ることを許可します。あと後ろの少年は身分証を持っていますか。」
「持ってないな。」
「なるほど。なら入場料は鉄貨5枚ですね。内訳としては、日ノ本様が無しでそこの少年が5枚ですね。」
身分証が無いからだろうか?と考え手持ちをストレージから見ると金貨のような物が1枚と鉄貨のような物が10枚あった。足りそうだなと考えていると。
「分かった。こっちで出そう。」
と言い5枚鉄貨を出した。
「えっ。」
驚いている間に会話が進んだ。
「ありがとうございます。ではどうぞお入りください。ヒストリアへようこそ。」
「おう。」
「ありがとう。日ノ本神楽って実況者の時に使ってる名前?」
「そうだな。」
「あと兵士さんめっちゃ驚いてたけどなんで?」
「一応トップランカーだからな。あとこの都市製作の関係者だし。」
「すごいな。」
「まあな。」
そのような会話をしつつ都市に入った。中には農地があり、その先に少し小さめの防壁があった。兵士が居たがすんなりと通る事が出来た。
防壁を越えると1階から2階建ての建物がずらっと並んでおりきちんとした区画整理がされた都市だった。
「ほえースゲー。」
「おう。スゲーだろ。」
「うん。スゲーな。」
こんな感じの会話をしながら街を進む。カフェのような店や居酒屋のような店に骨董がありそうな店が並んでいた。
そして、都市の中心部にやって来た。そこには館のような形をした建物があった。窓の数から3階建てであることが分かった。
ハゲさんが俺に喋りかけてきた。
「ここが冒険者ギルドだ。デカイだろ?」
「デカイな。」
「冒険者ギルドを筆頭に商人・錬金術師・料理人・農業などのいろんなギルドがある。まあ、そうゆう特化したギルドに入るには特定のスキルが必要だがな。冒険者ギルドはそうゆうスキル無くても入れるし狩った敵の処理だってしてくれるから、最初に入るなら冒険者ギルドって言われているな。」
とギルドの説明をするハゲさん。
「なるほどー。ハゲさんはどこのギルドに入ってるんだ?」
「冒険者ギルドと鍛冶ギルドだな。」
「ほえー。鍛冶ギルドに入ってるんだ。じゃあ、武器の製作の依頼とかも出来る?」
「まあ、出来るぞ。個人的に受けても良いけどな。と言うかお前、何の武器スキル持ってるんだ?」
「・・・[鎌術]。」
「え?[鎌術]ってあの死神とかがしてそうな?」
「それもあるけど他には農業用の鎌とかそれよりも大きい大鎌とかあるな。攻撃方法としては貫くとかかな?」
「なるほどな。面白そうだ。前々からの付き合いだからな。素材出せば引き出せる最大限の能力の大鎌と鎌を作ってやるよ。」
「マジか。ありがとう。」
「おうよ。それよりも、冒険者ギルドの館の中入ろうぜ。」
「そうだな。」
そして、俺たちは冒険者ギルド内へと入って行ったのだった。
ハゲさんトップランカーで鍛冶ギルドに入ってる事が判明