0.9話「オープニング」
短めかな
{オープニングが始まります。}
回りが暗くなり始める。
気がつくと草原に居た。金属の鎧を身に付けている兵の軍勢が向かって来る。しかし、俺を見ているわけでは無いようだ。ふと、後ろを向いた。後ろには大きな穴のようなブラックホールのような穴があった。兵士たちは俺の横を通り穴に向かって行く。すると不思議な穴から黒いような体表とコウモリのような大きな羽で人の形をした生き物が現れ、兵士たちを吹き飛ばした。辛うじて見えたのが風の渦だった。
すぐに場面が代わりどこかの町の内部だろうか?四方が大きな壁で囲まれている。町の中心から煙が上がっている。俺の回りには悲鳴を上げ逃げる住民達が居た。空に上がる煙の間から下半身と思われる部分が大きくなっているような緑色のドラゴンが見えた。頭は1つで背中に1対の翼が生え尻尾も生えていた。するとドラゴンは口から青いブレスを吐き出した。中心部の家の壁が熔けた。ブレスが終わり空を飛んでいたドラゴンが急に速度を付けて落下してきた。町の中心に突っ込もうとしているのだとわかった。しかし落下が途中で緩まり大損害をもたらす事はなかった。何故なら、地面に落ちたドラゴンには頭がなかったからだ。おそらく落下中に強者によって切られたのだろう。ドラゴンが死に少し煙が少なくなったのか奥が見えるようになった。薄くなった煙の奥にまた不思議な穴が見えた。
また場所が代わり、次は不思議な穴の目の前に居る。そして、景色が動き出した不思議な穴に向かって移動しているのだ。穴に入り見えたのが、大きな都市と巨大な黒い城が現れた。不思議な穴の向こう側なのだろう。都市の住民はあらゆる生物が存在していた。ゲル状の生命や猪が2足歩行してるような生物などがいた。その間にもどんどん城に近づいていく。瞬く間に城に入る為と思われる巨大な門を越え城の門も越える、幾つもの扉を越えたその先には玉座の間と言うべき空間があった。玉座には紅い目をしていることだけ分かる人の形をした何かが居た。
またもや視界が代わり、次は教会と言うべき場所だろうか?数人の白く大きな服を身に付けた男女がいた。服装的には高貴な人だと予想出来る。その男女が教会の奥に祈り?のような物を捧げている。その先には青い真球の宝石のような物が飾られていた。真球は白い光を出し、真球を中心に白い不思議な穴を創り出した。草原や町で見た穴には似ていたが違いもあった。そう思っているうちに、白い穴に入っていた。穴の先には1つ前のと同じように巨大な白い城と町があった。町には背中に白い羽が生えた人や一部が獣と同じようになっている人などがいた。さっきと同じように城に入り奥にまた玉座の間があり、玉座には人の形をした何かが居た。さっきの黒い城のやつと違い、後光と言うべきだろうか?玉座の後ろが眩しく姿は全く見えなかった。
場面が瞬時に切り替わり4メートル四方の部屋に居た。左右に本棚があり本がびっしりと埋まっていた。奥には所々がぼろぼろな石の玉座があった。そして逆には扉があった。扉からガチャリと音が鳴り全身黒い布のような服や白い被り物をしている人の形をした何かが居た。ギリギリ男性と予測出来た。その男は長く大きな袖から手を出し、指を鳴らした。
突如、周りは暗転しウィンドウが表示された。
{瞼を開けてください。}
その表示に従い瞼を開ける。俺は森に居た。