8話「森を探索と戦闘開始」
更新を一応再開します。
更新していない間に閲覧していただいた人には感謝いたします。
俺は今、森にいる。森でログアウト中にアルキメアが倒した魔物を自分の力で倒そうと思い、森を探索している。
「えっと、倒した魔物の種類はなんだっけ?」
とアルキメアに確認する。
(ふむ、確かホーンラビット(劣等種)、ゴブリン、ウッドホーンディア(劣等種)、フォレストウルフ(劣等種)、フォレストベア(劣等種)だったな。)
アルキメアの倒した種類を聞き、疑問が浮かんだ。
「劣等種ってなんだろう。」
(ふむ、劣等種とは1つの種を3段階で分けた物だ。下から劣等種、通常種、上位種が存在する。その分け方は曖昧だが魔素の濃度が上がるほど強くなると言われている。)
「なるほど、と言うことは俺が挑戦するのは、その種の中で弱い方なんだな。」
(そうだ。)
簡単かつ分かりやすい説明を聞くことが出来た。そんな話をしていると
「グルル」
と狼が現れた。とっさに鑑定を使った。
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魔物:フォレストウルフ(劣等種)
生後:3年2ヶ月
レベル:15
体力650
攻撃力800
防御力500
速度600
幸運300
※能力値0省略
通常スキル
[危険察知Ⅲ][噛みつきⅢ][突進Ⅱ][引っ掻きⅠ][穴掘りⅠ]
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と表示された。アルキメアも鑑定を使用したのか。
(ふむ、成体だな。このくらいだとおそらく、出てきたぞ。確実に番だな。今出てきたの方が一回り小柄であるからメスであろう。オスの方より少し弱いくらいだな。)
俺の正面から右側の低木から、もう1匹フォレストウルフが現れた。俺が鑑定したやつより弱いらしいが、俺よりは強いだろう。それはそうと、
(番って聞かれると倒すの躊躇うな。)
しかし、狼は現実でも家族を元として群れを作るとか。最大30ほどの群れを作った記録すらあったと、聞いたことがある。それと比べると2匹は少ないだろう。それを考えると勝てる気がしてくる。
(まあ、そんなこと考えるよりもどう倒すか考えないとね。)
今の俺のステータスはこんな感じだ。
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プレイヤーネーム:山嵐
種族:銀狐
レベル:7
状態:契約 憑依
体力130
魔力190
攻撃力130
防御力190
魔法攻撃力210
魔法防御力110
速度130
幸運160
スキルポイント:30
通常スキル
[鎌術Ⅰ][農業Ⅰ]〈水魔法Ⅰ〉
特殊スキル
【狐】
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ステータスは上昇したとはいえども、2倍以上のステータス差と2体という力の差があると、とても倒すのが難しい問題がある。さらにスキルの内容確認やスキルポイントの確認すら出来ていない。
(さて、どう倒すか。)
まずは情報収集をする必要がある。即座にスキルポイント・[鎌術Ⅰ]・〈水魔法Ⅰ〉・【狐】を鑑定し出来ることを探す。
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スキルポイント
レベルが上がる度に与えられるポイント
最低10ポイントからスキルを入手出来る
ほかにも特殊なスキルの強化などにも使える
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[鎌術Ⅰ]
鎌を専門に扱う戦闘術
農業に併用が可能
使い続ける事で強くなる
使用可能な技
[薙ぎ払い]
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〈水魔法Ⅰ〉
水を専門とする魔法体系
多くの事に用いることが可能
使い続ける事で強くなる
使用可能な魔法
〈ウォーターボール〉
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【狐】
獣人族の1部の人々が持つスキル
種族によって対応したスキルになっている
まだ、このスキルは始まりでしかない。
このスキルのレベルを上げるためにはスキルポイントを使用しなければならない
このスキルは現時点で効果を持たない
レベル上昇まであと10ポイント
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表示されたものを即座に視認した。
(今あるスキルポイントを全て使用して、【狐】スキルのレベルを上げますか。)
そう考えた瞬間、ウィンドウが表示された。
《スキル【狐】に30スキルポイントを使用しますか?》
すぐさま、肯定の思考をした。すると新しいウィンドウが現れ
《スキル【狐】が【狐Ⅰ】になりました。[危険察知Ⅰ]を取得しました。
スキル【狐Ⅰ】が【狐Ⅱ】になりました。[五感強化Ⅰ]を取得しました。
次のレベルまであと10ポイントです。》
スキルの強化により、新しいスキルの取得が出来た。そして匂いや視界などがより鮮明になった気がする。そのまま、現在未鑑定のスキルなどに鑑定を行った。
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[薙ぎ払い]
鎌を横に振るう攻撃
直撃した場合鎌の攻撃力にプラス10パーセント追加される
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〈ウォーターボール〉
水の玉を出現させてその水を発射することが出来る魔法
水の玉を出現させる時一定量魔力を消費する
発射速度は使用した魔力に依存する
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[危険察知Ⅰ]
危険を察知出来るスキル
スキルレベルが上がるほど取り返しの付かない状況になるまでの猶予時間が伸びる
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[五感強化Ⅰ]
五感を強化することが出来るスキル
プレイヤーの場合アバターの操作感覚なども上昇する
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〈ウォーターボール〉が攻撃に使えそうなのとほかのスキルの意外な効果が分かった。これなら勝てるだとろう。そして、幸いな事にまだ警戒していた狼に向かい剣を構えた。