7話「異変とイベント情報」
久し振りです。
しばらく投稿スピードが最大限下がります。
{ログインしました。前回のログアウトから1日経過しました。}
仕事から帰ってすぐにゲームを起動した。前回のログアウトは1日前とあったがゲーム内時間だと5日ほど経っている。ログインして目の前にウィンドウが表示されていた。
「ん?なんだろう。」
ウィンドウの内側には、メールとその下にメールのタイトルが3つ表示されていた。
{アップデートのお知らせ}
{ハロウィーンイベントのお知らせ}
{山嵐様へ 運営より}
最後に表示されていた。メールを即座に開いた。内容は前回のログアウト後、森の魔物を狩り尽くした事が他プレイヤーに報告されたので自重して欲しいと言う内容と、代わりに位置情報とナビゲーションシステムの情報が書いてあった。
次にアップデートのメールを開いた。内容はマップの拡張・クエストの増加・一部立ち入り禁止区域の解放・一部修正などがあった。
最後にハロウィーンイベントのメールを開いた。{とある場所に転移魔方陣を発見した冒険者、その先に見たのは人の顔を持つ枯れた樹木や腐った人の体を持つ化け物などが居る島だった。冒険者たちはその島を探検しよう。}と書かれていた。島の魔物を倒すと限定アイテムが貰えて、強い装備を作れると書かれていた。
「アップデートは3日後か。楽しむために色々集めておこう。」
と言いつつ心を切り替えた。
(アルキメア居るか?)
頭の中で呼んだ。
(居るぞ。なんだ?)
まず先に確認したいことを確認して本題に行くことにした。
(レベルどれだけ上がったんだ?)
そう!レベル上げだ。
(レベルは我は12上がったぞ。お主は5ほど上がったぞ。)
(結構上がった・・・のか?)
この世界のレベルの基本が不明なためにどれだけ上がったのかわからなかった。
(1レベルは人類の赤ちゃんほどのレベルで、10レベルは青年ほどのレベルだが今は分からぬからなんとも言えぬな。お主のレベルはアレだったが元々のステータスは青年ほどだったぞ。そう言えば我が魔物どもを蹴散らして居たら、なぜかこの場所に閉じ込められたのだが、お主は分かるか?)
自分から自然な流れで白状した。
(そりゃ狩りすぎだからだろ。狩りすぎると損するやつも居るし次から気を付けてくれよ。)
(そうであったな。今後気を付けよう。)
今後このような事はなくなるだろうと思い安堵した。
(良し!じゃあ町に戻ってからアイテムをお金に変えよう。)
(それが良いであろうな。)
ちなみに移動されていた場所は洞窟の部屋の中だった。アルキメアと会話をしながら移動する事20分ほどで町に入り冒険者ギルド着いた。なぜか一部の人からジロジロ見られていた気がするが気にしないでおく。冒険者ギルドの受付嬢に話しかけた。
「すいません。常時依頼の納品ってどこに納品したら良いですか。」
質問をすると笑顔で納品場所を教えてくれたので案内された方向に向かった。まっすぐ進むと血塗れのエプロンをしたムキムキのおっさんがいたので納品場所と確信しておっさんに話しかけた。
「ここが依頼の納品場所で合ってますか。」
おっさんはボーっとしていたのか少しびっくりしつつ返事をしてきた。
「ああ。ここが納品場所だ。同時に依頼達成を確認する場所だ。なんの納品をしに来たんだ。」
「ホーンラビットの納品ですね。あるだけ全部納品したいんですけど。」
「常設依頼なら何度も受けられるから分けて納品したって事にすればランクも上がりやすくなるぞ。」
「それでお願いします。えっとホーンラビットはっと・・・」
ストレージの中身を確認するとホーンラビットが43匹入っていた。
「どうした。納品はしないのか。」
「ちょっと周りに見えない場所で納品させてくれませんか。」
おっさんは疑問に思ったような顔をしながら案内してくれた。
「中型以上の納品場所があるからそこに行こう。」
「ありがとうございます。」
おっさんが納品場所の隣にあるドアを開ける。ドアの先には広間があった。納品されたであろういろんな魔物が横並びに置いてあった。
「ここなら何を納品されても大丈夫だろう。」
「では出します。」
ストレージからホーンラビットを40匹取り出した。1メートルほどのホーンラビットの山が出来た。これにはおっさんも困り顔をしていた。
「こりゃ多いなぁ。」
「なんかすいません。」
ホーンラビットの山を見ておっさんが言う。
「状態も良いな。全部買い取っても良いだろうか。」
売らない理由も無いため買い取って貰うことにした。
「どうぞ。どうですかね。ランク上がれそうですかね。」
おっさんに尋ねると
「今回は難しいだろうなぁ。だがこの実力ならばすぐに上がるだろうな。」
今回はダメらしいがすぐに上がれるらしい。
(まあ、全部アルキメアの功績だけどね。)
納品場所前に移動しホーンラビットの買い取りと依頼達成の確認を行った。一度ギルドカードの提出をお願いされたので渡した後に理由も聞いてみた。するとおっさんは頭をポリポリと掻きながら答えた。
「本人確認と依頼達成の情報をギルドカードに入れるんだとか。詳しいことは知らんなぁ。ワシも雇われの解体師だからな。依頼達成の確認とかの作業もしているがな。それだけ冒険者ギルドが人不足ってことだろうな。終わったからギルドカード返すぞ。」
おっさんも詳しいことは分からないらしいが、本人確認としての意味合いは結構大きいだろう、確認しないと不正が起きそうだしね。それと最後のリアル感のある言葉だったが気にせずにギルドカードを受け取った。
「あと買い取り金だ。金貨1枚だ。」
「ありがとうございます。」
銀貨を受け取りギルドから出て、森に向かった。
このゲームの今の大陸では四足肉を食わないと言う文化が無いためウサギでも羽では無く匹で数えています。
豆知識
昔はウサギの事を鶏として食っていたとか