0.5話「始まり」
「なんだこれ」
俺は柴山 彰だ。ただのゲーム好きだ。
10月21日の今日不思議な事が起きた。玄関にヘルメットサイズのダンボール置いてあった。そう、玄関の外では無く内側だ。俺は家のベランダや風呂の天井裏も調べたが誰かが入って来た形跡も無い。と言う事で自分は携帯ゲームを起動しゲームの知り合いにチャットを送った。
『やべぇやべぇ』
『どした。』
チャットを返してきたのは知り合いの一人の禿げそうさんである。よく仲間にハゲと呼ばれている。ハゲさんに事情を話したら返信が帰ってきた。
『もしかしたら、アレじゃね?最近話題になってるアレ。』
『アレ?』
『知らないのか?カオスって言う誰も知らんゲーム会社が、ゲームの実況の人たちや実況者の所属会社やその配信サービスを提供してる企業に大量の金と実況者専用の独自ゲームハードとソフトばらまいたって言う事が話題になってたんだぞ?』
『なんやそれ。』
『しかも、実況者専用ハード・ソフトと金は家の玄関の内側に置いてあって一人200万円は貰えたとか。実況者とかの事務所とかには大きい所で数億置かれてたらしい。しかも監視カメラとかに映像が撮れてたが人の姿無く一瞬で金とかが現れたらしい。』
『怖!実況者とか怖くなかったんか?』
『なんか。そこら辺は「ハードとソフト返却してくれればお金は差し上げます」って書いてあったらしい。』
『なんで。そんな事したんだ?金無駄になるじゃん。』
『なんかゲームやった人たちは絶賛してた。実況動画もあったぞ。見たらグラフィックが化け物、リアルって言われたら普通に信じるくらいグラフィックが良かった。アニメーション風とかにも変えられるらしい。なんか実況者達が言ってたがダイブMMOらしい。』
『は?こんな2020年にダイブMMOなんてあり得ないやろ。』
『あり得ない話だし誰も知らんゲーム会社だからこんなめっちゃ話題になってるって言う。ここからがお前に関係ある話だが』
『忘れてたわ。』
『このカオスって会社が一般人用の独自ハードとゲームソフトを5000組用意して配布するって11月15日に声明を出したんよ。日本在住一定の条件を満たした人物に配布するとか。』
『条件ってどんなの?』
『要約すると1番目に規約を守れる人物であること、2番目に臓器等がある程度健康であることで3番目はMMO系のゲームが好きまたはやってみたいと思っている事って感じ。まあ妥当やないか?規約は他のゲーム会社とだいたい同じ用な事が書いてあったわ。』
『なるほど』
『続けるが、そのゲーム配布日が今日なんだわ。もしかしたら配布に選ばれたんじゃないか?』
『え?応募とかしてないが。』
『応募ページとか存在してなくて知らなくても条件に満たしてれば抽選参加権が得られるらしい。』
『変な話やなぁ。』
『ちなみに実況者騒動が起きたのが11月10日だぞ。』
『ええぇ。』
『てことで、箱開けてみれば?』
『話題の変え方急だな。』
『まあ、ネットじゃあ他にもいろんな事で話題になってるけど、ゲームハード・ソフトだったらすぐに分かる事だからお楽しみにしておけ。』
『まだゲームと確定した訳じゃないけどな。開けて来るわ。』
『開けたら連絡しろよ。』
ハゲさんとの会話を終わらせて、机の引き出しからカッターを持って来てダンボールに付いているテープを切りダンボールから中身を取り出す。ダンボールの中は衝撃吸収材に包まれたヘルメットのような物だった。開けたのでハゲさんに連絡する。
『開けたらヘルメットみたいなのだった。』
『おめでとう。カオス社の抽選に当たったんだな。』
『マジ?どうやって起動するん?』
『ヘルメットの一番上にボタン押して被って椅子とか寝具で目を閉じるとゲームが始められるぞ。他にもいろいろ驚く事がいっぱいあるから期待しとけ。』
『なるほど。』
『遊ぶんだろ?いってら!』
『行ってくるわ。』
ハゲさんとの会話終わらせて。携帯ゲームを落とし、ヘルメットのゲームを起動させて被り布団に寝転がり目を閉じた。
普通にヤバイ会社だわww
こんなことが起きたら皆さんは警察にでも相談しましょう。