あとがき
……あ、えー、もう無理ですね。シーフォアの視点が切れたので、ここで終わりです。
finをつけようかとも思ったんですが、彼女は核融合生物が長く残ることを、できれば見続けることを望んでいたので、つけるのはやめておきます。
視点主が不在となったため、この先を見ることはできなくなった……としていただければ。
とゆうより、私にとっても歯がゆい終わり方です。
こういう終わりにならないように、色々な登場人物や、設定を使ってできる限り軌道修正をするのですが、言葉がないとそれも上手く行かず。
……うーん。プロットだと全然違う着地点、一応ハッピーエンドか、トゥルーエンドになる予定だったのですが、まさか死にエンドになるとは……。
ただシーフォアの人生はシーフォアが決めるので、嘆くのはここまでにしておきます。
ちなみに作品をつまらなく感じたなら、責任はすべからく作者の私にありますから、私にぶつけてください、甘んじて受けます。
それはそれとして、シーフォアもちょっと可哀想だったかな……シーフォアの言っていた通り、核融合生物たちの戦いは特に大義も名分もなく、延々と同じような戦いを繰り広げるだけのものです。
今のように首領が勢力を分けて戦うのは比較的新しく始まった文化で、止静期四世代目からになります。
それ以前の格手期は徒手格闘によって出会った傍から殺し合うもの、それがひたすらに長く続いたため、平和主義者を自負するシーフォアを辟易とさせるには充分でした。
……だから彼女は彼らの文化を長く忌み嫌い、そしてそれ故に、二手から伝えられたその原因が、自分の失態で作ってしまった激痛であったことが受け入れられなかったのでしょう。
それが今回のような終わりに繋がったんじゃないかな、と考えています。
もしシーフォアが心から反省していたら、二手は助けたかな?いえそれはないですね。むしろ、シーフォアが二手の魂胆と本当の勝負内容に気づけたら、助かる可能性は高かったでしょう。
原初生命食いは彼女が思うより重い罪です。
彼女は二手の出す囮のような真実と駆け引きに釣られ、二手との本当の勝負に立てなかったために、残念ながら勝ち目を無くしました。
本当はこの物語が終わるまでに彼女が気づき、二手との真の勝負を始めることでハッピーエンドに向かう予定でした。
もし気になる方は、二手との本当の勝負は何で、シーフォアが何に気づいて、どう動き出せば生き残る道ができたのか考えるのも良いかと。
これを考えるにあたって作中にない情報としては、精神感応の裏情報ですね、二手は赤玉に精神感応をつけましたが、一度シーフォアが繋げることで二手はシーフォアの内面を眺められ、記録したり拾い上げられるようになります。
これは電池みたいなもので、時々シーフォアが精神感応を使わないと、内面が見れなくなります。
あとシーフォアが赤玉に留まっているのはあくまでもシーフォアの意志なので、実は勝負さえ止めれば、いつでも“億齢”に戻り再接続できます。
その場合、赤玉は縛熱を維持できず壊れますし、二手からは試合放棄と見なされるので、シーフォアは選びませんでしたが。
その勝負の渦中にあることに気づけば、シーフォアは二手に勝ち、生き残れたんですが。
……それはそうと七とシーフォアの関係はまだ途上の印象でした、ただ感覚的に、シーフォアとしては、もっと濃密な繋がりを求めてたと思うんですが、七の方は違う関係を望んでいたように思います。
核融合生物たちって痛みが凄いせいか、成体になると心が修験者みたいなんですよね、なんというか欲がない、だから成体になると世界を恨んでる個体は少なかったりします。
シーフォアは多分気づかないだろうけど、彼らは接近戦では波統を使った戦いも常に行っています、まあ物理的なものではなく、精神的に相手を畏縮させたり、考えを鈍らせたり、七もそういう精神の練り上がった個体だから、今のシーフォアでは、彼の想いは理解できないでしょう。
長く生きたシーフォアより、短い生ながら、痛みと戦い続けた七の方が精神は高みにありました。
ただ、もしシーフォアが生きていたら、七と連れ添う内に、深い心の交流ができていたんじゃないかと思います。
多分いつかは彼らの痛みを味わう選択をしたのかな?とも思います。
それはもう叶いませんが……でもまあ、彼女も自分を不幸だとは思ってなかったので、これで良かったのでしょう。
私としては心残りもありますが、彼らを見続けたシーフォアに敬意を払ってここで筆を置きます。
シーフォアが全霊を注ぎ、造った世界を、少なくとも彼女の視点が消えるこの地点まで見てくださった方々に感謝します。
それと今後の予定ですが、陰陽道系他何種類かは考えてるんですが、まだ順番が来てないのでそれは置いて、ミチノカナタの続編か、なろうっぽい作品を書こうかなと思っています。
なろうに来てから有名作をいくつも読んで色々勉強したんですが異世界転生ってよく考えられてますよねー、ファンタジーの弱点を埋めてくれますし面白い、正直感心してます。
テンプレだと作るのが簡単と思われる方もいるでしょうが、見た限り完全な意味での設定のテンプレートはないみたいですし、中盤・終盤までも見越して設定を作るとなると難しさは特に変わらない感じです。
ただ異世界転生は序盤の引き込みをある程度やってくれますし、読者に世界観のイメージが多少は入っているので、味を出す方での補助はすごいです。
こういう題材を見つけた人はすごいな、と素直に感心しました。
その場合テンプレの上に作風を軽めに変えるので、カテゴリー・エラーで好きになってくれた方には合わないと思います。
むしろ逆かな?カテゴリー・エラーは私にとっての異端で、挑戦作だったので、この一作だけでも設定好きな読者の方に届いたなら嬉しいです。
ではではまた、別の作品で。




