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2話
俺はクリフトスに準備を整えてもらい、いざ開拓への道を歩む第一歩を踏み出す、その前にちょっと思った事を聞いてみた。
「これから俺は旅に出る訳だけど暫くの間は力をつけなきゃいけないからこのへんで戦ってレベルを上げた方が良いと思ってるんだけど、この近くに宿なんて物はないから軌道に乗るまでは休憩するときは帰って来ても良いかな?」
我ながら情けない事だと思うだけどここは辺境過ぎて近くに村なんて物は見当たらない、あったとしてもかなりの遠出になるだろう、その中で急に魔物に襲われて開拓すら始める前に死んでしまっては元も子もない、ここはどうしても最初のうちはまだまだクリフトスにお世話になるだろう、しかしクリフトスは嫌な顔一つせずに、言ってくれた。
「賢明な判断です、確かに力はつけとかなければいけませんね、遠出に必要な力がつくまではこのクリフトスいつでも協力致しますぞ。」
そして更に一区切り一旦言葉を切ってから続きを促す
「それにわしはアベルの事を大事な孫のように思っている、苦しいと感じたらいつでも戻って来ても良いのですぞ」