表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白い雲  作者: 白木
97/545

白川老人

「今、放鳩だそうだ。午前6時半。君が学校から戻って来てからでも遅くは無い。慌てなくていいよ」

勉強が手につかなくなるだろう香月に、川上氏は朝一番に連絡を入れていた。しかし・・当の香月には、そんな心遣いも、昼過ぎまでは待てなかったようだ。香織と一緒の昼食の後、仮病を使っての早々の早退となった。

「あれえ?朝、あんな元気だったのになあ・・」


 担任が不思議がった。香織は一人、笑いを堪えていた。

 しかし、当の香月としたら、実に真剣な事であったのだ。こんな悪天候の事も予想して彼は訓練をしていた。それも単独放鳩による悪天での短距離訓練を繰り返して・・。それも、春休みに地元に戻ってきた芳川に手伝って貰い、緻密なデータも取ってある。余談ではあるが、10分間隔で、6時間もかけての訓練を何回も・・。その中で、10羽の鳩は確実にこれまでのレースにも結果を残してきた。データと言う科学的な裏づけ・・香月が目指す、新しい使翔の方向なのだ。

 香月が家に戻ったのは2時過ぎだった。放鳩から既に、7時間が経過。空には雨雲が立ち込めていた。鳩は今ごろどの辺りを飛んでいるのだろうか・・?不安な気持ちは隠せなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ