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白川老人
「まあ、聞け。わしは大学で唯一やり残した事は・・白川系の完成じゃ。その血の研究じゃ。その思いが、伝わったのか・・香月君と言う少年が現れた」
「では、彼に?」
「いや・・白川系はお前に託したい」
「ええっつ!」
川上氏は驚くと同時に、四肢が震えていた。
「香月君は香月系を作ると明言した。それはきっとわしにも出来ぬ事を、あの子は考え始めたのだろう。白竜、ネバーの交配もまるで、わしの無念が伝わったように・・」
「無念・・?」
そう言って白川氏の顔を覗き込んだ川上氏であったが、見る見る白川氏の顔が蒼白になった。
「大丈夫ですか?お顔の色が優れませんが・・」
「大丈夫じゃ・・。あの子は・・恐らく天才じゃろう」
「はい。私もそう思ってます。常人を飛び越えた何かがある」
「ネバーを抱いた時・・じいちゃん、なんで、ネバーを1200キロGNレースに出さなかったの?と、そう聞いた」
「でも、それは、白竜と言う・・」




