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白川老人
「あっ、川上さん、どうも」
頭を下げる香月に、
「一体・・白竜とネバーにどんなマジックを使ったのだね?香月君」
川上氏も感心があって聞いた。
「あ・・その前に・・この前の佐伯さんの鳩、選手鳩鳩舎に慣れましたよ」
「えっ・・?」
川上氏は、一ヶ月足らずで現役競翔鳩がそんなに簡単に鳩舎に慣れるものか・と言う顔をした。
「ふぉふぉふぉふぉ・・その辺の事もこのカップリングと関係あるやも知れんのお、川上君」
愉快そうに白川老が笑った。
「白川のじいちゃん!まだ内緒ですよ!」
香月が言う。
「し・・しらかわの・・じ・・い・ちゃん?」
たった一ヶ月余の間に一体何事が起こったのだろう、小さい頃よりこの家にお邪魔していた香織がそう言うのなら分かるとして・そしてドンのなつきようも・・・?川上氏はますます、首を傾げるばかり・・出会いは、年月をも超越して既にこんな関係さえも築いたというのか・・。
「どう・・言う事なんでしょうか?この関係は・・?」
おどけたように、笑いながら、川上氏は白川老に聞いた。




