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紫竜号
「え・・ええ。香月さん。貴方・・私達の話を知ってたの?」
「え・・?何の話?香織・・突然だが、正式に俺の妻として、ここで結婚の誓いをして欲しい」
「は・・はい・・」
まさに以心伝心とはこの事。香月も香織も、全く同じ事を考えていたのだ。
香織の目から、大粒の涙が零れる。
「良かったわね、香織。ちゃんと、香月君は今度の旅行の意味を分かっててくれた。友人として、これ以上に無い喜びだわ。私が2人を見届けます」
教会について、神父さんの前で、誓いの言葉を述べる香月・香織であった。香織の指には、香月が用意していた、結婚指輪が入れられる、香月の手にも。橋本京子が手を叩く。2人は、ここで、終生の誓いをしたのであった。(以下省略)
メリーは次の日に、香月達と合流したが、指に入れられている指輪を見て、すぐに悟った。
「おめでとう!香月博士、そして、香織さん」
掛川が、そっとメリーの肩に手を回した。メリーは、掛川の腕に少しもたれかかった。一日の出来事が、急激に運命を変えて行く。不思議な出会い。不思議な旅は実は、今から始まるのだ・・。




