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白い雲  作者: 白木
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白川老人

 白川氏のプロフィールを先に・・白川氏はベルランジェ系を使翔され、日本鳩競翔連盟の専務理事も勤めて、指折り数えられる人物であった。今の川上氏が連合会で圧倒的な強さを誇る以上に、白川ベルランジェ系は、俗に白川系と称され、門外不出の日本一の血統である。氏が長年改良してきた独自の血統でもある、その強さは、1~10位までをも独占する、束になって帰ってくるスピードバードであり、悪天にも強かった。川上氏も連合会中から目標にされているように、打倒白川系を目指して、競翔を続けてきたのである。競翔、又、心の師とも言える間柄であった。


「お前さんの若い時以上の目をしとる・・鳩に例えて悪いが、動物は目じゃ。澄んだ正直な優しい目じゃ。」


 大層白川氏は香月を褒めた。川上氏も、それには同感と頷いた。

 偉大な競翔家の所には近年訪れる人も減ったが、川上氏は月に2度、今も訪れている。

 10坪もある広々とした鳩舎には、多くの鳩が群れていた。香月は、その何百羽の中の頭抜けた一群を眺めていた。・・その香月が、硬直した・・。

 白川氏、川上氏が鳩舎の前で、微動だにしない香月の後ろに立った。

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