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闘志・・
久し振りに日下部ペットショップに立ち寄った香月であった。忙しそうに日下部氏が動いていた。
「よお!久しぶり!」
香月は論文提出があって、入院以来殆ど、ここでアルバイトはしていなかった。
「手伝いましょうか?」
「あ・・助かるよ、少しだけでも手伝って貰えるなら。君が居ないから、何で?どうして?って毎日来てくれてた女の子には聞かれるしさ。あはは」
「あはは。でも嬉しいって言えば良いのかな?それって」
「ああ、香織嬢が居ない内にそう言っとけよ。あはは」
香月は2時間程飼料を出したり、店の応対をしたりと、やっと落ち着いた頃、敦美さんがコーヒーを容れて来てくれた。
「ご苦労様、助かったわ」
「敦美さん、何やら隣で片付けしてますが、何を作るんですか?」
「あら・・鋭いわね。片付けしてるだけで、そうくるなんて」
「本当に作るんだ・・で?何を?」
「託児所よ」
「ええっ?」




