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白い雲  作者: 白木
436/545

闘志・・

 久し振りに日下部ペットショップに立ち寄った香月であった。忙しそうに日下部氏が動いていた。


「よお!久しぶり!」


 香月は論文提出があって、入院以来殆ど、ここでアルバイトはしていなかった。


「手伝いましょうか?」

「あ・・助かるよ、少しだけでも手伝って貰えるなら。君が居ないから、何で?どうして?って毎日来てくれてた女の子には聞かれるしさ。あはは」

「あはは。でも嬉しいって言えば良いのかな?それって」

「ああ、香織嬢が居ない内にそう言っとけよ。あはは」


 香月は2時間程飼料を出したり、店の応対をしたりと、やっと落ち着いた頃、敦美さんがコーヒーを容れて来てくれた。


「ご苦労様、助かったわ」

「敦美さん、何やら隣で片付けしてますが、何を作るんですか?」

「あら・・鋭いわね。片付けしてるだけで、そうくるなんて」

「本当に作るんだ・・で?何を?」

「託児所よ」

「ええっ?」

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