表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白い雲  作者: 白木
41/545

白川老人

 出迎えた人は、70過ぎの真っ白な顎鬚を長く伸ばした老人だった。この人はS工大の名誉教授もされていた、白川正造と言う、著名な学者であった。連合会の顧問をされて居り、数年前から体も悪くされて、今は自宅での読書三昧だと言う事だ。香月にはまだどんな人なのかも想像出来なかった。奥さんも2年前に他界され、子供も居ないので、通いのお手伝いさん以外に、広大な屋敷には他に人も居なかった。

 3人の顔を見るなり、顔をくしゃくしゃにして、出迎えた白川老人だった。


「おお、香織ちゃん、久しぶりじゃないか。益々美人になったなあ、もう高校生になったんだってねえ」

「お久しぶり、おじいちゃん」


 ぴょこんと頭を下げて、少し照れ加減に香織は白川老人を上目で見た。


「ドンちゃんは元気?」


 その香織が聞く。


「ああ、元気だよ。おーーいドン!」


 ドンとは?香月が目をぱちくりしていると、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ