チーム
「ふむ・・少し危険はある・・かな?13羽の少数に絞った若鳩だから、やり易い面はあっただろうが、訓練中の事故も考えられなくは無かった筈・・私としては、全面的には賛成の手は上げられ無いが・・」
「そうご指摘を受けるとは思ってました。確かに2回目の訓練は余分でした。ただ、その結果として、若鳩の中で3羽を短距離へ絞る事が出来ました。」
「うん。君がそこまで見越したのなら成功だろう。で・・?何羽のスタートになるのかな?春は。私も巻き返しを狙っているからね、ははは」
「数的には56羽ですが、もう少し絞って50羽位にします。けど、更にもう一回絞って見ようと思ってます。最終的には40数羽位のスタートになるかな・・?」
「それでも、君は過去の参加数を上回るね。絞った精鋭となると、今春も活躍が期待出来そうだ」
「いえ、まだまだです。白川系のように粒の揃った鳩群は出来そうに無いです。特徴的にバラバラで、4つのグループ編成にしようと思います」
「それは?」
「はい、短距離鳩群、中距離鳩群、長距離鳩群、記録鳩群です」
「やはり台風の目になりそうだなあ、今春も。秋の記録鳩群が居るし、記録鳩群も数居るしね・・あ・・それはそれとして、香織から少し聞いたんだが、君は鳩の飼料を試作したんだってね」
「ええ・・今大学での効果を待ってからと思っていたのですが、大学の許可が予想外に早くて、業者がもう生産に入っているんですよ。俺が案を出してから、2ヶ月の間にこんなに早く進むとは驚きです」
「むう・・それほどまで既に、飼料としての完成度があったと言う事だろう、それはむしろ、アイデアと言うよりも君の着眼点が良かったんだよ。きっと」
「自分の鳩舎にと思ったのがきっかけで、そこまで考えてませんでした」
「良ければ、私も使用して見たいのだが・・?」




