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白い雲  作者: 白木
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チーム

「掛川さんが、もし、競翔家になったら、俺の連合会でもトップになるでしょうね。ヒントになる事でしたら、何でも言います。帰還コースとして、今回は、山あり、谷あり、池あり、どんな優秀なレーサーでも、直線的な帰舎は無理です。更に向かい風の吹雪と来れば、長距離タイプの鳩は、安全な帰還コースを選び、低空で、帰っている事でしょう。事実3羽の鳩が帰還タイムを大幅に遅らせました。又、短距離鳩は帰舎が早かったのですが、非常に疲れていました。これは逆風の中を突っ込んで帰って来たからです。羽毛も濡れて、非常に痛めております」

「ほお・・羽毛の損傷か・・レースまでに治るかな?」

「治ります。でも、これが短距離の訓練だから。この程度ですが、400キロ、500キロ、600キロと短、中距離に参加する鳩達ですから、若鳩の場合この経験はかえって逆効果。無理をして戻って来る事は死をも意味します。」

「もっともだ。だが、我々学者は結果で判断するが、競翔家の視点とは、万一の場合も想定してるんだね。」

「命・・預かるとはそう言う事だと思いますから」

「感服したね、その点では競翔家の君に。でも学者の俺としては、結果が出て成功したと思っているよ」

「ここで、掛川さんのヒントになるかどうかなのですが、今回訓練の鳩は全て若鳩。秋のレースにも参加させていない、2次鳩です。つまり体は大きくても、小学生並の体力なんですよ。今まで少しでも危険のある事は避けて来ました。冷静な判断を持つには、若すぎたかも知れませんね」

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