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白い雲  作者: 白木
364/545

チーム

「比較対象とは、幾つかの知識レベル、相対的な脳の比重や、体重に占める大きさ等に区分されます。例えば人間界に於いても、知能レベルテストは完璧ですか?逆に高山君に質問します」


 高山が質問を取り下げた。こうして、次々と論文発表があり、最後に香月の発表となった。香月に対する質問は、殆ど全員の手が上がった。


「・・君の言う鳩ゲノムの遺伝子情報解読はどのように進めるのか?」

「・・DNA塩基配列の仕組みについて」

「病理学的、免疫性のテーマは?」

「優性遺伝、劣勢遺伝についての資料を」


 等、様々な質問が起こった。それは、香月の論文が今までに無い、新境地を拓いているからで、特に遺伝子情報の解読と言う、この時代には超先見性的の高い研究部分については、大きな質問が集中した。最後に桑原教授が締め括った。


「今日は有意義な日であった。それぞれの研究論文は5月末に纏めて提出下さい。それによっては、現役での博士号も可能かも知れない。特に、新分野の香月君の研究論文には、大変私も興味があった」


 この日、香月には大きなS工大での一歩があった。それは周囲が予期せぬ、大きな、大きな一歩でもあった。

 そんな日々の中でも早くも、春の競翔についての訓練に余念が無い香月であった。

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