チーム
「ここは・・?」
「一男・・良かったな、熱もかなり下がったようだ」
両親が、傍に居た。病院のベッドに寝かされていると気がつくには、まだ意識が朦朧としていた香月であった。
「病院よ、一男。少し無理をしちゃったようね、風邪をこじらせたんだって。それに過労気味らしいわ」
「・・ごめんね、心配かけて」
香月は状況が分かって、両親にそう言った。
「少し・・頑張り過ぎたのね。アルバイト先にも電話したわ。お父さんとも話しあったけど、学費の事なら心配ないのよ。だからしばらく休んだ方がいいわ」
香月が黙って頷いた。体が重くて、起き上がれそうも無かった。
そこへ来生医師が、入って来た。香月の小さい頃からの知り合いの医者であった。
「一男君が、ここへ運び込まれた時は、びっくりしたよ。ほとんど君は病気一つした事が無かったからなあ。ご両親も大変でしたね。ま、2、3日ゆっくりして行くか」
「先生、俺・・どこか悪いんですか?」
「はは・・。呆れた奴だなあ。もう少しで肺炎を起こす所だった。それに、20歳にもならない若さで、どうして、過労になるまで体を使ったんだい?君も同じ医学を目指す者。第一には自分の健康。それでなくちゃ、一人前の獣医にはなれんぞ」
「・・済みません。父さん、母さん、先生・・」




