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白い雲  作者: 白木
332/545

出発

 川上氏は硬い表情のまま、話を始めた。


「実に・・近年に無い難レースとなり、春のGPに続く悪い結果になりました。現地からの連絡を受け、緊急に役員会を招集しましたが、都合上中止は困難で、やや雨が小さくなった9時に放鳩しました。毎回の事ですが、この400キロレースは、単一連合会による放鳩で、予算の都合上、延期が無理なレースなのです。今回の失敗を繰り返さない為、来シーズンは、レース開始日程を2週間早くして、西コースや、WGワールドグランプリ等多くの競翔に、会員が選んで自由に参加出来るような方式にしたいと言う案があります。この400キロレースと同時に、合同の400キロレースを近隣の連合会にも呼びかけて、総合レースとするような事も検討課題ですが。古くからの会員はご存知ですが、この400キロレースは故白川正造名誉顧問の提唱で始まり、以降、当連合会は飛躍的な発展と、各総合レースでも優入賞を遂げて参りました。しかしながら近年の目覚ましい放鳩技術の発展と、鳩質などの向上もあり、特にこの400キロレースに固執する必要性は薄れて来たのでは?そんな意見もあります。これは、新春の定例総会の議題に載せたいのですが、どうぞ、この場に居られる方の意見をお願いしたいのですが」


 真っ先に手を挙げたのは香月だった。

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