出発
そして、続く週に行われたジュニアレースの200キロでも香月が優勝した。ただ、かなり上位は混戦で、10位内入賞は他には無かった。一方、一般は、優勝が川上鳩舎、2位が磯川鳩舎、3位、佐野鳩舎、4位、小谷鳩舎、5位、渡辺鳩舎、6位、川上鳩舎、7位、桐生鳩舎、8位、川上鳩舎、9位、浦部鳩舎、10位、高橋鳩舎と、大混戦で全く予断を許さないポイントレースであった。参加が総合レース並の東神原連合会では、1位を取る事自体が難しく、まして、入賞に顔を連ねる強豪の名前が川上、磯川、高橋、佐野、渡辺と。流石にこのメンバーの特異な強さは際立って居た。
いよいよ、秋レースは本番に突入し、全国杯の農林大臣杯300キロレースと、10連合会合同ダービーが、待っていた。先に農林大臣杯が開始。香月は短距離候補の10羽を参加させた。
この300キロレースは、後に控える10連合会合同レースの人気が最近高いので、幾分参加羽数は減っていた。この300キロレースから500キロへジャンプする鳩舎も多いので、参加羽数は連合会では2500羽余。
晴天に恵まれて、この300キロレースは高速レースとなり、分速1700メートル台の高分速は、100キロ、200キロと好調に優勝して来た勢いで、このレースでも香月が優勝。川上氏が2、4、8位。浦部が、3位、北村が、5位、磯川鳩舎6位、7位、9位に高橋鳩舎、10位が、桐生鳩舎だった。ただ、毎回入賞を重ねては居るが、磯川鳩舎が、今一つの勢いで、それがかえって侮れない存在と香月の目には映っていた。とにかくとして、香月はここまで無傷の3連勝。この勢いは、素晴らしかった。




