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白い雲  作者: 白木
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出発

 車を走らすと、庭園を過ぎた所に大きな白い建物が見えた。香月はここがどこなのかさっぱり検討もつかなかった。建物前には大きな池もあるし、数台の車が駐車してはいるが、広さに半比例して、人の姿も見えない。その香織も初めてのようで、きょろきょろしていた。


「ここは・・一体?見た所ホテルのように見えるし、見方によっては、どこかの会社の保養所のようにも見えるし、判らないなあ・・。看板が出てる訳でも無いしね」

「うふふ。実は私も初めてなの。短大の友達に聞いてきたのよね」

「ここは?」

「何だと思う?」

「降参だよ」

「温泉!」

「温泉?こんな所に?初めて聞いたよ。目印も無かったね」

「つい最近だけど、掘り当てたらしいの。それも偶然に。元々は会社の研修に使ってた建物らしいんだけど、一般に公開したそうなの。だから、まだネーミングも決まって無くて、私用地になるのか、公共の場として使うのかも決定してなくて、一部娯楽設備や、幾つかの業者が入っていて、今は仮オープンらしいの」

「へえーー」

「それより、中へ入らない?外で、色々言ってるより」

「それもそうだ。じゃ!」


 腕を組んで中へ入ると、中は広くて、人こそ少ないが、仮設のフロントで聞くと自由に入って下さいとの事。広いロビーがあって、ショーに使われるのだろうか。中央のソファーに座って見た。すると、喫茶室にでもなってるのだろうか、すぐ、ウェイトレスが水を持って来た。

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