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白い雲  作者: 白木
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競翔仲間

「だって・・生まれて初めてだよ、こんなに興奮したの・・鳩が一生懸命飛んで帰ってきたのって、嬉しいもんだね、浩ちゃん」

「・・ああ・・。競翔ってこんなに良いもんなんだな」


 ようやく一段落した頃。川上氏から又電話が入った。こう言う心遣いが素晴らしい人なのだ。川上氏と言う人は・・。


「どう?」

「はい!参加全部帰舎です」

「おお・・素晴らしい・で、何時頃?」


 興奮してて、香月は覚えていない。電話の所まで一緒ついて来ていた芳川が、ノートを差し出す。ちゃんと帰舎時間をメモってくれていたのだ。


「はい・・最初の打刻が7時15分です、それから10分の間に計5羽打刻しました。全部戻って来たのは、7時40分頃です」


 電話の向こうの川上氏の声が高くなった。


「ええっ・・?7時15分だって?そりゃ、凄く早いよ。私の家の一番手が7時45分だからね。まだ後続が戻って来てる最中だよ」


 川上氏の言う驚きは頷ける。分速1800メートル以上の高記録であるらしかった。香月が恵まれて居たのは、広い平野部に位置する、鳩の帰舎コースに自分の鳩舎があると言う事だ。放鳩地からほぼ一直線上にある香月鳩舎の立地条件は、これから先の彼の競翔人生に大きく作用する事になる。

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