脅威の力
「明後日です」
「分かった、その担当者の名前を言ってくれ。君に援助したい」
「え・・?どう言う事ですか?」
「君、日下さんって知ってる?」
「協会の理事さんで、あの、白川系と天下を2分した、日下系の作使翔者でしょう?」
「少し私の知っている協会理事を通じて、雑誌社に働きかけて貰えるようお願いして見る。その理事とは少しは顔の利く付き合いだ。その雑誌社の社長さんと、日下さんとは旧知の仲だと聞いているから」
「本当ですか!日下さんとは、俺・・何時か会いたいと!」
香月は目を輝かせながら言った。
「その話の実現は、俺の力では難しいかも知れないが、今は、この記事の事だ。公に出ないように頼んで見る。君が使翔すると言う、その怪物鳩の活躍を俺も見てみたい。オペル系最高峰のダブルBの血筋の活躍を応援したいからね」
日下部氏との思っても見なかった会話の中から、大きな一路が開かれた。香月の進む道、必ず出会いがあった。まさに、香月はこの時にも不思議な縁に恵まれたのであった。紫竜号の素性は、まだ、封印されて行く・・。
取材が無事終了し、総合1位、2位のヒロ・シルク号2羽の話を中心に、紫竜号の記事は小さく扱われた。お陰で、注目はされたが、その血統に対して、記事も無かった事から、故白川氏の遺産との題で、ヒロ号、シルク号が大きく紹介された。美しく、品評会でもこの後総合1席、2席を分け合う2羽は、記事としては多いに目立ったのだ。




