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白い雲  作者: 白木
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競翔仲間

・・そして、どうせ導入するのなら、川上氏の源鳩を譲れ・・何十万、何百万出しても良いと・・しかし、お金は要らないからと、川上氏は1羽の鳩を差し出した。ところが、


「いえ、僕は鳩をいただきに来たのではありません。主流血統の記録鳩が欲しいんです。お金は幾らでもお払いします」


 愛鳩家を自負する川上氏に何と言う無礼で、身の程知らずな学生なのだろう・・当然川上氏が滅多に見せる事の無い感情を露にしてこう言った。


「磯川君、帰ってくれたまえ。私の所へ来たのは君の間違いだったようだ。私は競翔家では無く、愛鳩家だと思っている。自分の飼ってる鳩は、家族の一員だと思っている。私はその家族を手放す事は、身を切られるほど辛いのだ。まして、私の家の源鳩や記録鳩は、これまで幾多の艱難を味わってきた自分の分身でもある。それを金に糸目をつけないから売れと言っても、断じて売る事など出来はしない。一つだけ言って置くが、君は競翔鳩を何だと思ってるのか?競翔鳩はレースの為の道具じゃない。競翔家にとって、かけがえの無い友であり、家族なのだ。君は、何不自由の無い恵まれた環境の中で育ったらしいが、同じ連合会の学生愛鳩家を君が見て、何かを感じたら、又ここへ来なさい」


 思いもかけない川上氏の怒りに触れ、磯川は何で、川上氏がこんなに怒ったのか分からず帰って行った。

 以来、有名鳩舎の鳩を導入して、自分の希望を打ち砕いた、川上氏打倒の執念で、ここまで磯川は競翔を続けて来たのだ。その自分に対して、自ら鳩を分譲したと言う香月に対して、めらめらとライバル心が沸き起こったのは当然かも知れない・・その態度にも出ていた。

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