春の息吹
香月「さー、良いよ、目を開けて」
香月の言葉で、眼を開けたカップルはお互いに顔を見合わせ、驚いた。
まっ先に愛田が言う。
「わお!何で、何で?どうして分かったんだい?」
幸田「いやあ、参った、参った。このカップルは、学校内でもクラスは違うし、香月も全く知らない筈なんだ。言葉が出ない。何で分かったんだい?」
香織「香月君はね、競翔鳩を飼ってて、中学3年生の時、何百羽の中から1羽を言い当てるような、私のお父さんも言ってたけど、万人に一人の洞察力があるの。きっと皆の視線や、話から想像したんだわ。ね、香月君」
香月「まあ・・何となく入って来た時から6人、6人に員数は合ってると言う話から、視線や、話しぶりから想像したんだけどね。ただ、最後の一組は意外だったので、この際どう言う馴れ初めなのか、紹介してくれよ。今日は俺達をひやかす会では無かったと思うしね」
持田が言った。
「でもね、皆の言う事もまんざら嘘でも無いのよ。私が香月君に振られたって話は本当だし、愛田君が私に、そして勝浦君が私に。最初はね、何だかプレイボーイ見たいで、勝浦君の事嫌いだったの。今付き合ってる彼にこんな事言うのはおかしいでしょうけど、とにかくとして、香月さんや、川上さんが、ここに居る全員と何等かの関りを持ってるのは事実なのよ。それだけ、貴方達2人は学年の中でも話題を集めて来たの。少しジェラシーも感じてるって訳。それに香月君のように、優しくて、格好良くて、頭良し、スポーツ万能って、それが少しも嫌味じゃない男の人って、あこがれるのは女性として当然でしょ?でも、川上さんが、本当にそれだけ魅力を持った女性だから、誰も2人の間に割り込め無かった。私達の目から見ても、当に理想のカップル。だから、今日の主賓なのよ」




