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白い雲  作者: 白木
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春の息吹

 2年の時には、まだ他の大学を・・。そんな度重なる担任の相談。奈津子も悩んだ。しかし、一心不乱に勉強する我が子にそれは言えなかった。成績は県下でもトップの数字。全国旺文社の模試でも常に一桁になってからは、もしかしたら・・周りもそう思った。川上氏は、受験に討論も過去にあったと言うS工大だが、理論家の磯川さえも感服させたあの一夜を知っている。その知識は、自分を飛び越えて・・もしや・・そんな期待感も持っていた。

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 卒業式が終り、香月が職員室の先生に挨拶を済ませるのを、香織は教室で待っていた。親しかった友人とも別れを告げ、香月の机の前に座っていた。

 香月が教室へ戻って来ると、


「香月君、ねえ、ここへ座って」

「何だい?」

「いいから」


 香織に促されるように、机を挟んで、向かい合わせに香月は座った。香織は香月を見つめたまま、何も喋ろうとしない。


「どうしたの・・・何か顔についているのかい?」

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