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白い雲  作者: 白木
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競翔仲間

 さて・・その日がとうとうやって来たのだった。集合場所は、連合会のA・B・Cブロックの内、Aブロック40名が集まっていた。見知らぬ顔、今秋レースの初日と言う大羽数の参加。香月は少し不安になり、どこでどうやったら良いのか当惑していた。川上氏がその香月に気付く。


「やあ!」


 声を掛けながら近づく。香月の肩をぽんぽんと叩くと、


「皆!この子が、この秋から私の倶楽部に入会して競翔を始める、香月君だ。中学2年生です。宜しくお願いします。色々分からない事ばかりなので教えてやって下さい」


 一斉に歓迎の拍手が沸くと、すぐ2、3人の学生競翔家達が集まってきた。

 同じ倶楽部に属する、北村雄一、佐野明弘、浦部和史の3人である。倶楽部は同じで東神原連合会、神原愛鳩倶楽部である。北村は高校2年生、佐野は高校1年生、浦部は中学3年生であった。中でも北村は、学生競翔家のリーダー格であり、Jrの長を兼ねていて、面倒見が良くて学生達から「兄貴」と呼ばれていた。短く刈った髪、黒々と日焼けした顔と、太い眉。性格は非常にはきはきしていて、負けず嫌いだ。対照的に佐野は長髪色白で、度の強い眼鏡をかけていて、非常に神経質で生真面目で、沈着冷静な性格だ。通称「ノート」と呼ばれる、連合会の博士と呼ばれていた。浦部は丸刈りで、背が低く赤ら顔の口数少ない少年だが、非常に鳩を大事にする連合会一の愛鳩家であった。「うらちゃん」と呼ばれている。この3人が香月のライバルとなるのだ。三者三様の個性派であった。

 このブロックの学生競翔家は6名。20才までに与えられる文部大臣杯資格は連合会で、20名居る。このブロックに集まっているメンバーは今は3名だが、Bブロックには、磯川則哉と言う優秀な学生競翔家が居ると言う。のちのち香月にとって、最強のライバルとなる男だった。

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