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白い雲  作者: 白木
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大激論

「香月君、ちょっと待ってくれないか、少し話しがしたいんだ」


 いつもの磯川の勢いは無かった。余程このレースが悪かったのだろう。


「ええ・・良いですけど、何か?」


 ある程度の予想は香月にはついていた。


「君には分かっていると思うが、今日、自分の所は最悪の状態だった。鳩の帰舎はまあまあの時間だったんだが、中々鳩舎に入らない。400キロを過ぎてから特にこんな状態が続いている。昨年は一度もこんな事は無かったし、予想も出来無かった事だ。一体どうしてなんだろう・・」


 気落ちしている様子。磯川と言うプライド高い男が、香月にアドバイスを求めてくるのは初めての事である。400キロから好調を維持している好対照の香月に、そのヒントを聞きたかった模様だ。こんなに早くライバルが脱落しては、困る。香月はこの競翔前からとっくに磯川鳩舎の分析をしていた事ではあったのだが・・。座ろうとした香月に高橋会長が、


「ちょっと待ってくれ。2人とも春休みだから、少しは時間はあるだろう?良い機会だから、私も若手のホープ2人の考えを聞かせて貰いたい」


 伸び盛りの若手の2人を暖かい目で見守ってきた会長だ。これからも若い人のリーダーとして大きく育って欲しい。そう高橋会長は思っていた。そして・・大激論の火蓋は切って落とされた。

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