誕生
「ああ・・会長や郡上さんは、ジャンプ方式だから、次の500キロの郵政大臣杯(当時)に主力を持って行ってるようだから、参加は少なかったよ。渡辺鳩舎、ウラちゃんは、参加して居ない」
「今年は、KCや、QC等がありますからね。成る程・・有難う御座いました」
電話を切って、なんとなく会員達の今春が見えた気がした香月だった。この日は早めに川上氏宅へ行く香月だった。400キロレースからの集計所は、1つになる。会長宅近くの自治公民館だった。川上宅で香月は少し話をしたい事があったのだ。」
「よお!君にやられたようだね。餌・・栄養管理・・君程私も行き届かないが、一応結果は出てるようだね」
「磯川さんの名前が出てこなかったですね」
「悪かったようだよ。この400キロは」
「磯川さんには、レース前に調整法について少し聞きました。やはり、400キロを過ぎてからと考えていたようですね」
「まあ・・重視してる人も居れば、この400キロは通過点。そう考える人も居るだろう。それは、個々人的に視点が違う事だからね」
「あの・・分譲鳩が投入されてたら、こう言う結果では無かったでしょうに・・」
「あー、あの10連合会総合3位、賞金レース総合優勝の?確かに素晴らしい良い鳩だったよね。でも・・結果は分からんよ」
「いえ・・他の異腹の調子が悪かった所を見ると、逆に結果が出てたと僕は思いますが・・」
「?・・根拠を見つけてるって解釈で良いのかな?君の事だから」
「憶測に過ぎませんが、あの鳩だけアンダーソン系の血が入ってるんですよ。」
「ほお・・少し興味があるね、聞こう」




