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白い雲  作者: 白木
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誕生

 10羽の内、1羽でも優秀な仔鳩が出来たら、まず、その交配は成功したと言える。それほど鳩の交配は難しいし、当り交配なんて言うのは、偶然の産物、所詮人間の思惑通りには行かぬものである。

 500キロレースに投入した川上氏使翔、短距離のエース、「アイ・ブルー号」と言えど、鳩レースに絶対などあり得ない事なのだ。

 深夜の2時頃まで受験勉強の為に起きている香月に、毎夜、12時に香織から電話コールが鳴る、現在なら携帯電話だが、当時の状況で執筆してますので。500キロのレース結果について、何度も電話を掛けようかと思った香月であったが、とうとう恐くて聞けなかった。「チリン・・」電話が鳴った、香織からだ。すぐ香月は持ち上げた。


「もしもし」

「今晩は早かったわね。ベルの音鳴った?」

「勿論!チ・・リンっだったかな?はは」

「ふふ・で?今日の調子は?」

「まあまあって所かな?可も無し、不可も無し・・」

「私も一区切りついた所・・もうすぐ寝るわ」

「あ・・」

「うん?何?」

「いや・・別に」

「ふふ・・鳩の事でしょ?」

「えっ・・はは・・まあ・・」

「結果でしょ?言いかけて止めた事」

「君のお見通し・・。電話が無い所を見たら・・やっぱり?」

「私より、鳩なのね、今は・・」

「止してくれよ・・いじめないで」

「きゃはは。じゃ、プレゼントあげるわ

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