回顧・・希望
「ねえ・・香月君、今日の大会どうなったのかしら・・?」
本来なら、マネージャーである香織も行動しなければならない大会である。それを香月との時間を優先し、欠席したのだ。だが香織も、そう言う部活に本格活動はしていなかった。E高校はやはり進学校であり、勉学を優先されるからだ。
「大丈夫さ・・あいつ(木村)が居る限り」
「木村さんて、香月君と中学校は県大会で優勝を分け合った程のライバルだったんでしょ?本当なら、香月君も大会に出てて当然の実力なのに・・・」
香月が剣道部に所属できているのは、この木村と言う男が強く先輩諸氏に推したからでもあった。しかし、練習にもたまにしか顔を出さない香月は、試合には出さない条件を、剣道部の部長にはつけられた。
「チームは和が大事だよ。僕は試合には出たいとは思わない。それより君は行かなくて大丈夫だったのかい?」
「私?私は香月君と一緒よ。その為に入部したんだもん。時間が取れないでしょ?2人の・・」
「あ・・ああ・・色々ごたごたしたからね。」
「ね、約束しようか・香月君の夢と私の夢・・叶いますようにって。この楠の木に今から誓うのよ」
「ああ、いいとも!けど、君の夢って?」
「私ね・・漠然としてたんだけど、高校を卒業したら、短大へ進学し、保母さんになるの」
「いいとも!今から誓おう!」
2人の関係は益々深いものとなって行く。




