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プロローグ

 この世界はクズばかりだ。


 権力を求める者、金を求める者。


 権力をもつものは権力を濫用し、金をもつものは金でなんでも買えると思っている。


 無差別に人の命を奪う者もいる。


 そういう連中は命を何とも思っていない。


 俺の目の前にいる奴もそうだ。





「た、たすけてくれ!」


 木で造られた小屋は古く、その声で至るところが軋む。

 男は情けない顔で、見上げてくる。

 なんともみっともない姿だ。


 アレンは大剣を男の眉間に突き付けたまま、見下している。

 辺りには、複数の死体が転がっている。

 しかし、これはアレンではなく、目の前にいる男の仕業だ。


「俺がお前を見逃して得するか?」


「あ、ああ、俺は元ハンターだ。金はいくらでもあるぜ」


 男は懐から札束を取り出し、床に投げた。

 アレンはそれを一瞥すると、剣を収めた。


「お前の金なんて使いたくもない」


 アレンは踵を返して、扉に向かっていく。

 男は不敵な笑みを浮かべ、腰からナイフを抜いた。

 そのままアレンに向けて、ナイフを左から右に振りぬいた。

 しかし、その不意打ちは空振りに終わった。


「ど、どこ行った!」


「そんなことだろうと思っていた」


 男は背後から聞こえた声に振り向いた。

 アレンは剣を抜き、両手で一気に振り下ろした。


 鈍い音を立てて、男の体は頭から下半身まで真っ二つになった。

 右半身と左半身が、ずるずると崩れていく。

 アレンは剣についた血を振り払い、鞘に収めた。


「お前みたいな奴は何度も見てきた」


 アレンは男の血を瓶に採ると、小屋をあとにした。

書いてしまいました


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