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第零話

私は人を殺してしまいました


なぜですか?


……なんでなんでしょう?


なぜですか?


……分かりません


なぜですか?


……なんとなく、殺したかったので


なぜですか?


……殺してみたかったから、最近弟が自分は偉いんだと自惚れて、自分は周りの人間と違うんだと勘違いしているのが気に障ったので、殺してみました


そうですか。気は晴れましたか?


……ええ、とても


そうですか。罪悪感はないのですか?


……ちっとも感じません


そうですか。では、“私”は消えるとしましょう


……おやすみ“私”。私は、欲の赴くままに生きるとします




“善”と“悪”が話し合った結果、“善”が眠ることにしたようです

二度と、目覚めることはないでしょう



作者の遊び心やぁ、久しぶりだね。そんなあからさまに嫌な顔しなくてもいいだろう?

少しは嘘でも再会を喜ぶ素振りを見せたらどうだい?

死んでも嫌だ?全く、君は素直だな。

さて、本題に入ろうか?



ほお、君は老人を犠牲にするのか。なぜだい?

老人の方が生い先短いから?確かに生い先は短いだろうがね。

生い先は短かろうが、その老人にも人生があるんだ。家族がいる。

子供だからとか、そんなの関係ないさ。自分の不注意なのだから、自己責任だろう?

そうさ、ご名答。私は子供を犠牲にすることを選ぶ。

子供だろうが私には関係ない。轢くことに変わりはないんだからな。

壁に突っ込むつもりは更々ないね。私が怪我するじゃないか。

子供にぶつかっても怪我はするだろうが、自分で怪我する選択をわざわざ選ばないな。

子供にも家族がいる?だから言ってるじゃないか。自らの行動に対する自己責任さ。

酷いって?そりゃそうさ。私は酷いさ。

ここは想像だからいいが、実際人殺しになったとしても、私は罪悪感など抱かないだろうね。

やはり酷いって?そりゃあ、私の意見に反対する人間もいるだろうな。

だが、あくまで私の個人的意見さ。

そう熱くならずに、聴き流したまえ。

あくまで、単なる意見交換なのだから。

意見といえば、今回は読者の意見はいい具合に別れたもんだよ。

思ってたより、壁にぶつかるという意見が多かったな。



さて、次の質問だが、今回はちょっと内容を変えてみようか。

君はある毒薬を手に入れた。その毒薬を用いて殺したとしても、その毒は検出されないから君の犯行とバレることはない。

さぁ、君は使うかい?憎き相手に毒薬を。

使うか使わないかは、勿論君次第さ。

それでは、そろそろ私は還るよ。君の選択、楽しみにしているよ?

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