Let's 脳内会話
ナナシと道化が話してるようです「道化よ」
「なんです?」
「暇だ」
「知らないですよ」
「ひ~ま~だ~」
「酒でも飲みました?」
「勿論、飲んだぞ?」
「まぁ、それはいいです。何が言いたいんです?」
「出番増やせ」
「……それを私に言わないでください。私に言われても困ります」
「……散々こき使っておいて、お礼のひとつもないのだぞ!やってられるか!君はなんとも思わんのか!」
「興味ないですね」
「君に訊いた私が馬鹿だったよ……」
「いつも思うのですが、第零話で誰と話してる設定なのです?」
「誰という明確な設定はないさ。これを読んでる全員に向かって。まぁ、敢えてイメージを言うなら、十八歳くらいで紺色のジャンパーにジーパン、髪は短めに眼鏡だな」
「意外とイメージ鮮明なのですね」
「そんなことより楽しいことはないのか?」
「知りませんよ」
「世界滅びるとか」
「ああ、阿鼻叫喚の地獄絵図が見れそうなので面白そうですね」
「そういえば今年の十二月、世界が滅びるらしいな」
「予言など外れてばかりなので、信じれないですがね」
「魔法とか存在しないかね?」
「確実に無理でしょう」
脳内の片隅で毎日繰り広げられる会話。
うるさいので静かにしてほしいです。
Let's 脳内会話 了