運命
掲載日:2026/03/08
2個目の作品です!1人でも読んでくれると信じて投稿し続けます!
僕は生まれたときから運が悪い。日頃の行いが良くないわけでも、他人に迷惑をかけているわけでもないのに、なぜ運命はこんなにも残酷なのだろう。そんなことを考えながら、席替えのくじ引きの番を待っている。
「やった!一番後ろ!」
そう言いながら僕の幼馴染がくじを引いていた。
「隣になれるといいな」
後ろから声をかけてきた友人に「別に」と冷たく答える。素直になれない所は前から自分の短所だと思っていた。しかし最近はそれを受け入れることで解決した気になって逃げている。
「次の列、引きにこい」
担任に言われくじの入っている箱に手を伸ばす。
「6番…」
小さなため息が出た。しかしそれは僕が好きな幼馴染の隣の席。信じられなかったので、9番ではないかと疑ったが、その番号はすでに引かれていた。
「隣だね、よろしく」
夏だからだろうか、風鈴がなった音のようなキレイな声。そのとき初めて僕は少し運命を好きになった。
読んでくれてありがとうございました!




