七通目 明日を、小さくして生きる
社会生活に疲れた大人へ。
最後に伝えたいのは
立て直し方でも
うまくやる方法でもありません。
生き方のサイズを、少し小さくしていいという話です。
私たちは、いつの間にか
明日を大きくしすぎます。
来週の予定
来月の評価
来年の不安
将来どうなるか
ちゃんとした大人でいられるか
このままでいいのか
考えなきゃいけない気がして
考え続けて
今日の呼吸が、どこかへ行く。
でも、疲れているときに
大きな明日は扱えません。
それは怠慢じゃなくて
人間の仕様です。
だから
明日を、小さくしていい。
「来年どうする」じゃなくて
「今日はちゃんと帰る」
「今週どう生きる」じゃなくて
「今日は温かいものを飲む」
「人生このままでいいのか」じゃなくて
「今日は、ここまで」
小さくすると
失敗もしやすくなる。
でも
回復もしやすくなる。
うまく生きようとしなくていい。
壊れずに終える日を
積み重ねればいい。
社会は
理想の姿をたくさん見せてきます。
元気で
前向きで
生産的で
ブレなくて
楽しそうで。
でも
疲れているあなたに必要なのは
理想じゃない。
安全です。
安全に戻れる場所。
安全に弱っていい時間。
安全に「今日は無理」と言える余白。
この連作は
そのための鎮痛剤です。
治らなくてもいい。
元に戻らなくてもいい。
ただ
痛みを抱えたまま
今日を終えられるように。
社会生活に疲れた大人へ。
あなたは
もう十分、やってきた。
これ以上、証明しなくていい。
これ以上、説明しなくていい。
今日は
明日を考えなくていい。
今日を終えられたら、それでいい。
生きるサイズを
小さくしても
あなたの価値は
一ミリも減らない。
今日も、生きていてくれてありがとう。
ゆっくりでいい。
ちゃんと、ここにいていい。




