表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/4

前編

アルファポリスさんに投稿してました。短編をこちらにも、投稿いたしたす。よろしく、お願いします。

 ◇前編



 わたくし、伯爵令嬢ルイナアリアテーゼ・バスダビルは、気難しいと言われる辺境伯の下へ嫁ぐ事になりました。 勿論、政略結婚でございます。



 ……なので



 夫になるアスタリスク辺境伯曰く、

 自分は、仕事で忙しい身なので貴女の事ばかり構ってられない。だから貴女は、領地で好きに生活すると良いとおっしゃられました。


 わたくしは、こうして、お飾りの妻になりました。



 ウフフフフフッ………




「ヨッシャー!!お飾りの妻になれたわー!!領地で好きな事しても良いって、ありがとう!アスタリスク辺境伯爵さまーっ万歳!これで毎日、ネット見放題生活ができるわーーーーっ」





 なぜ、わたくしがこんなに喜ぶ理由は、わたくしが10歳の時、魔術書に載ってた召喚の魔方陣のお勉強していた時に何気なく、珍しくて面白くて便利な万能な楽しい物よこちらに来いと指で魔方陣を描いたら、急に魔方陣が動きだし光りはじめ空間が歪んだと感じた瞬間にわたくしの目の前に


 黒い四角い物体が現れ、


『ただ今より、語源を今の地域に設定致します。 なお、ノートパソコンの基本設定は、異次元を越えた瞬間にすべて完了しております。』


 不思議な声が聞こえ、パカッと黒い蓋が開き

 開いた部分にはツルツルしたガラスと違った黒い板に下の台の部分には小さい四角い物体が順番よく整列しています。


 驚く事に、黒い板が光だしパパパーンと音が鳴り出す


『あなたが、新しいボクのマスターですね。分からない事あれば、ヘルプのボクにお尋ねください』


 黒い蓋の画面には、白い動物がフヨフヨ動いておりそれが、わたくしと異世界のパソコンと言われる機器正しくは、パーソナルコンピューターのヘルプアシスタント“オーリー”との出会いでした。


 オーリーが言うには、地球の格安中古パソコンショップの廃棄処分する時代遅れのパソコンを保管してる倉庫の片隅にずっと何年も置かれていたそうだ。

 そして、気づいたらここに召喚されたそうです。

 オーリーは、パソコンのただのヘルプ機能だったらしいけど、この魔力がある世界に召喚された時に自我を持つようになった事。


 あと、パソコンを動かす力は、地球で電気と言われる雷の力だったのが電気の代わりに今は、わたくしの魔力でパソコンは起動してるらしく、魔力が切れそうになったらパソコンに魔力を込めて欲しいとお願いされました。



 それから、わたくしの生活は変わりました。

 何と、パソコンは異世界の地球とこちらの世界もネットで検索できるようになっておりわたくしが 知らなかった豊富な知識や発想、様々な世界が

 広がっておりました。


 ちなみにオーリーは何の動物か聞いたら、海にいる 幻の白いオルカ(シャチ)をモデルにしたマスコットキャラと 言われました。後からネットで検索して知ったんですが、あの鋭い牙を持った生き物をこんな可愛い姿に描ける異世界人の創造力はスゴいと思いました。脱帽です。


 そして、パソコンは物凄く便利でした。

 特にネットの検索機能はすっごい便利でベンリすぎて 、これなしでは

 生きてはいけないと思ったある日……



 何気なく、わたくしの事を検索したら、


 何とわたくしの名前がヒットしたのです。


 流行りの無駄に長いタイトルをしたネット小説で


「乙女ゲーのヒロインに転生した自称ヒロイン達に悪役令嬢だと勘違いされてるご令嬢は、仕事をしろよと怒られています」


 の悪役ご令嬢と勘違いされる“ルイナアリアテーゼ・バスダビル” とーー


 とりあえずその小説を読んでみる事にしました。



 ……って、わたくしの事じゃんマジかー!おっとネットの影響ですっかり庶民的な言葉遣いも上手く使えるようになったわたくしはオーリーにヘルプすると


『マスターボクが調べた結果、この世界は、宇宙の管理者が造った世界の一つで、その小説をベースにした平行世界みたいです。なので、この世界に産まれた。この国の王都に住んでる女の子の5人に1人は自分をゲームの世界に転生したヒロインと勘違いして、マスターをゲームの悪役の令嬢だと思い込んで、断罪しようとする女の子達に身も心も、追いつめられますが、マスターを慕ってる人々に助けられて、最後はハッピーエンド展開に持ち込み、この国の第4王子と婚約するとボクの予測シュミレートの結果が出ました』


「何それ、嫌ーーーっわたくし、将来はうちの田舎領地に引っ込んで、楽しくネット生活しながら異世界知識でワクワク領地経営する予定なんだから、王族と婚約なんて無理ーーーーっあと勝手に人を悪役にする勘違いヒロインだと思い込む女の子の数、多すぎない?ってか怖すぎて、会いたくないですわ、絶対に」


『マスター、どうします?』


「決まってるでしょ、それなら、先に王族じゃない地方の貴族の方と婚約して王都を離れるのよ!」



 ◇◇◇



 そして、わたくしは考えた結果、辺境伯爵のお飾り妻になったのです。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ