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77 悲しい可能性ばかり……

「サリっていう子がいるんだ」

 チョットマやサリ、そしてハクシュウやンドペキのことを話した。

「ニューキーツの住人」

 サリという娘に関心を持ったことも話した。



「チョットマの話を聞いてると、サリって子がなんだか、ユウに似てるな、と思ったりしたんだよ。でも違うんだ。サリはメルキト」

「そうね」

「ユウの子孫ってことなら、あり得ないことじゃないけど」

「ということは、ユウお姉さんがマトになって、ホメムかマトとの間に、子供を生んだってことになる」

「ああ」

「お姉さんも、記憶を失くしちゃったのかも」



 ユウがまだ生身の人間だったとき、つまりホメムだったときに、とは、アヤは言わなかった。

 もちろん、イコマを思ってのこと。


「その人のこと、調べてみようか」

 そう言い出したので、イコマはあわてて止めた。

「いや、調べなくていい。それはチョットマ達がすること」

 実際、チョットマ達にそんな調査能力があるとは思えなかったし、調べようともしないことは分かっていたが。



 ユウは、光の女神と呼ばれ、金沢から大阪の自室まで、どのような方法を使ったにしろ、イコマを運ぶことができる力を与えられていた。

 それが能力と言えるものなのか、権限なのか。


 そんなユウが、六百年間にわたってイコマを見つけられないはずがない。

 しかも当時、個人情報のセキュリティは今ほど強固ではなく、ID漏洩などは頻繁に起こっていたのだ。



 なぜユウは……。

 何が起きたんだ。

 今、どうしている。


 思いつくのは……。


 悲しい可能性ばかり……。

(再掲:用語注釈)

ホメム:人の子として生まれ、年老いて死んでいく生身の人。

アギ:知識の人。決して忘れることのない記憶とともに生きていくことを選択した人。現在ではその技術は使用されていない。

マト:肉体の人。死んでも再生され続ける肉体を選択した人。現在ではその技術は使用されていないが、再生は続いている。再生のたびに記憶が失われていく。

メルキト:ホメムとマト、あるいはマトとマトの間に生まれた子。マトと同様、肉体の人として再生され続ける肉体を持つ。

一オールド:マトやメルキトが再生される期間。つまり、一生。

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