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711 結論に近づいていこう

 では、結論に近づいていこう。


 ンドペキは、サリを殺して自分の生を終わりにしようと考えていた。

 これは、自ら告白している。

 皆さんも覚えていますね。


 実は、アドホールへ向かうンドペキとサリの会話を、チョットマは聞いていた。

 盗み聞きしたわけではない。

 ンドペキとサリは普通に、キュートFモードで話していたのだから。



 隊員でない人のために、少しだけ説明を加えます。

 チームを組んで戦闘に入る場合、東部方面隊の通信モードは、通常、キュートFモード。

 音声と文字による通信で、半径十キロ程度の距離にいる東部方面隊員であれば全員が交信可能。

 戦闘が始まると、音声通話では聞こえない場合があるから文字も併用。

 先ほどの戦闘でも、キュートFモードが使われていた。



 さて、どんな会話が交わされていたのか。


 ンドペキはサリを食事に誘った。


 それがどんな意味を持つか、分かりますね。


 もし、ンドペキがサリを殺したのなら、政府のシステムは何をしていたのか、となる。

 業務怠慢としか言いようがない。

 同じことは、クシの場合も言える。

 人がサリを殺したのなら、殺人者は必ず罰せられる。

 ちなみにンドペキは当時、その場に他の人はいなかったと言っている。



 よろしいか。

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