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704 戦闘はわずか十四秒足らずで終結

 これまでとは全く異なる強い光が、前方に降り注いだ。

 スコープに映っていた、敵の点の群れが一瞬の内に消えた。

 と同時に、敵の攻撃が止んだ。



「攻撃停止!」

 ンドペキの声が聞き取れる。

「全員、待機!」


 一瞬の内に、あたりは夜の闇に包まれた。

 見えるのは、あちこちで燃え上がった炎と、エネルギー弾の軌跡、光の帯が漂うのみ。


 巻き上げられた人頭大の岩が、大量に降り注いでいた。




 戦闘はわずか十四秒足らずで終結した。


 照明弾が撃たれた。


「うっ」

 チョットマからも、他の隊員からも呻き声が聞こえた。

「すごいな」


 すさまじい土煙が舞っていた。

 その中に、とてつもない巨大な穴ができていた。

 まるで隕石が落ちたかのようなクレーター。



「あっ」


 上空にひとりのパリサイドの姿があった。



「負傷兵を確認しろ!」

 ンドペキの指示が飛ぶ。


「全員無事!」

 すぐに声が返ってくる。

 どの隊にも、かすり傷ひとつ負ったものはいなかった。


「パッキー! スジー! 敵陣を確認しろ! 生きている者があれば捕捉しろ!」



 チョットマはまだそこに立ち止まったままだった。

 振り返ると、岩の上に仁王立ちになったンドペキの姿。

 光沢のある黒い装甲がシルエットとなって。



 完全な勝利だった。

 胸に込み上げてくるものがあった。


 戦闘に勝利した喜びなのか。

 とうとう本気で人間同士で殺し合いをしてしまったことのプレッシャーなのか。

 それを、今頃になって感じたからなのか。

 はたまた、単に緊張感がほぐれてきただけなのか。


 ジワリと身体中に血液が流れていることを感じ、汗が流れた。

 ゆっくりと長い息を吐き出した。

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