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683 ほら、びっくりしてるやん

「えええええっ!」

「ほら、びっくりしてるやん」

「いや、そりゃ!」

「でも、大阪に戻った」

「そう。あれは不思議中の不思議だった!」



「本当に無謀だったね。ノブ、死ぬ気だったんでしょ」

「死ぬ気もクソも! おまえに会いたい、それだけだった! そうか! 僕はあそこで死んだのか! そうだったのか!」

「かなりのご高齢だったしね」



「そう……。死んでもいいと思っていた。おまえにひと目会えるなら」

「うん。あの時、それがよくわかった」

「おまえに会えて、あの時、僕は死んだのか……。おまえに抱かれて」

「そう。ノブは私の腕の中で息を引き取ったの」

「それをユウは助けてくれたのか!」



 ンドペキはイコマとして、あのときのことを思い出していた。

 いや、もうイコマではない。

 生駒として。

 生駒延治として。



 白い光の中で、ユウが近づいてきた。

 ノブ、馬鹿だなあ、と言いながら。


 私を信じてって、書いておいたのに。

 こんなところまで来て、と光の女神となったユウは言った。


 手が触れた。

 また、会える日があるんだから、こんなところまで来なくてもよかったのに、とユウはささやいた。


 女神の腕に抱かれて、声を聞いた。

 二度と来ちゃだめよ。送っていくね、と。



 そして、自分は死んだのだ。

 真っ白な光の中で。

 あの白い砂の上で。

 ユウの言う通りなら……。

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