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622 ンドペキは考え込んで
ンドペキは、考え込んでいた。
悩んでいたといってよい。
もちろん、隊員達にそんな様子を見せることがないよう、気をつけている。
街への攻撃は、ますます難易度が上がっている。
兵数は増えたが、侵攻経路であるエリアREFの住民も相当な勢いで増えている。
依然として、タールツーがこのSディメンションに姿を見せるという情報もない。
この情報はイコマの知人であるというアンドロに頼っているが、そのことも不安要素ではある。
イコマは信用できるアギであるが、そのアンドロはどうなのだろう。
イコマはそのアンドロとの関係や、どんな仕事についているかを話したがらない。
かといって、ライラやスゥには、政府機関内部のライブな情報を掴む力はないようだ。
そのアンドロの情報に頼るしかない……。
他方、エーエージーエスに逃げ込んだアンドロ軍は鳴りを潜めたまま。
まだあそこに留まっているかどうかさえ怪しくなってきた。
政府軍の別の一団、南のオールドキーツに立て篭もった軍は壊滅したという情報が入ってきている。
もう頼るべきは、ここにいる者たちだけ。




