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612 私とレイチェル、似てる?

「ねえ、もうこの話はやめよ」

「そうだな」


 ンドペキからなんの指示もない今、勝手に想像を膨らませるのはよくない。

 今、するべきことは、自分に可能なことで全体に貢献すること。


「それより、ロクモン隊の人たちともっと仲良くなるのが、先決だと思わない?」

「一心同体」

「そうそう。それ。顔を見せる、ってのはよかったね」


 ンドペキからは、任務中以外はヘッダーはもちろん、ゴーグル、マスクさえつけないこと、と指令が出ている。


「一心同体ってのも大げさだけど、意識的にそうしてみる?」

「うん」

「よし。意識するとしないでは、結果はかなり違ってくるからね」

「だよね」



「あまりレイチェルに噛みつくのは、どうかと思うよ。そういう意味でも」

「うん……」

 指摘されるまでもなく、気にしている。


「どうしてなんだろ」


 なぜか、レイチェルには刃向かってしまう。

 ンドペキを取られるような気がするから?


 以前は、そう思っていた。

 でも、それだけではないような気もしている。



「ねえ、ネール。私とレイチェル、似てる?」

「うーん」

 答えにくそうだ。

「やっぱり、似てるのね」

「まあねえ」


 確かに、背格好や体格は瓜二つ。

 顔の造作もかなり似通っている。

 はっきり違うのは、髪。

 声の質も違う。だから「金管楽器」なんてあだ名。

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