表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
585/731

585 あなたも私のことを知ろうとしない

「狂ったのかって? そう思ったでしょ。でも、変でもなんでもない」

「どうみても変だよ。僕を愛してるって。ほとんど何も知らないじゃないか」


 イコマは、努めて穏やかに、そして諭すように言った。


「あーあ、あなたも私のことを知ろうとしない。私はあなたのことを、よーく知ってるのに」

「えっ、そうなのか?」

「そう。ずっとずっと以前から。ただ、このフライングアイがあなただってわかったのは、最近だけど」



 イコマは思い出そうとした。

 スゥがマトなのかメルキトなのか知らないが、コンフェッションボックスから会いに来ていた娘の誰かだろうか。

 イコマの記憶はシステム上、完全かつ鮮明である。

 忘れることはありえない。

 データが失われたか?

 これまでなかったことである。

 名を変えているのか。あるいは容姿が違うのか。



「すまない。思い出せない。データが失われたのかもしれない」

「違うよ。失われてなんかいないよ。だって」


 スゥは黙り込んでしまった。



「だって?」

 イコマは先を促した。



 いずれにしろ、自分をパパと呼んでくれていた人のことを忘れるとは、信じられないことだった。

 もしそうなら、ぜひ教えて欲しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ