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583 そんな告白をされても困る
諦めたという表情を見せたスゥ。
「あれだけの荷物を私ひとりで運べるはずがない。私の部下や、お得意様がみんなで手伝ってくれて、わずかひと月で仕上げたわ」
「そうなのか」
「別に自慢したいわけじゃないのよ。誰もその理由を気にもかけてくれない。それが悲しいと思っただけ」
「すまなかった。ンドペキにもそれとなく伝えておくよ」
「ううん。しなくていい……」
突然、スゥが泣き出した。
「お、おい、どうしたんだ」
スゥは首を振るばかり。
「僕でよければ、話してくれ」と、言うほかない。
「じゃ、笑わないで聞いてくれるかな」
「ああ」
スゥが涙を拭った。
「ンドペキを愛してる」
「!」
固まってしまった。
そんな告白をされても困る。
反応のしようがない。
「えっと」
スゥがさらに思いもかけないことを口にした。




