表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
582/731

582 あーあ、だれも私のこと、わかってくれない

「はじめてね。あなたとふたりきりで話すのって」

 唐突にそういわれて、イコマは戸惑った。


「何度でも言うけど、アヤのことは本当にありがたかった。君がいてくれて、あそこでエーエージーエスに飛び込んでくれたからこそ、アヤは助かった。感謝してもしきれないと思っている。本当にありがとう」



 スゥが、大きく息を吐き出した。

「それはもういいのよ。でも、こうして話すのって、ようやくって感じ」


 そして顔を近づけてきた。

「よーく見て」


 まじまじとスゥの顔を見つめたが、そこにあるのは今まで目にしてきたスゥと変わるところはない。


「うーん。かなりの美人だ」

「そういうことじゃなくて」



 スゥが椅子にどさりと腰を落とした。


「あーあ、だれも私のこと、わかってくれないんだ」


 弱った。

 スゥは明らかにいらついている。


「あの洞窟にあれだけのものを運ぶのに、どんなに大変だったか。だれも気にしてくれない」


 確かに、今はさも当然のように使っている。

 しかし、次から次へと難題が降りかかり、スゥに感謝を表す場面がなかったのかもしれない。

 イコマは、謝った。



「ああ、だから、そんなことを言って欲しいんじゃないの」

「んー、ごめん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ