表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニューキーツ/美少女戦士 膝を抱えての段:SFミステリー/トゥシー・イントゥ・ザ・ヒューチャー第1話  作者: 奈備 光
50章 こいつ……、呪術師……、何を知っているんだ……
567/731

567 預かり賃、払って

「この先よ」

 かつて防衛軍を追われた兵士が、立ち並んでいた場所。


「武器を持っていたら、通してくれないって、プリブが言ってた」

「でも、スキャナーは通路の向こう側にあるんだろ?」

「うん。あの時は向こうから来たから、そう教えてくれただけかもしれない」

「そうか。じゃ、ここでイコマさんの出番ですね」


 パパが飛んでいった。


「ネール、お金、持ってる?」

「ああ。ピラミッドが買えるほどの金を持ってるぞ」

「ピラミッドって、なに?」

「自分で考えろ」

「フン、私がバカだと思ってるんでしょ」



 パパが戻ってきた。

 人っ子ひとりいないという。


「なんだ。肩透かしね」

 スキャナーの電源も落ちているという。

「では堂々、無賃通過といこうか」


 アンドロが街を支配して、あのかわいそうな兵士達の仕事はなくなってしまったのだろう。



 長い階段を駆け上りカーテンを開けると、あの小さな部屋。


 強烈な臭気が襲ってくる。

 男が、あの時と同じようにうずくまっていた。


 チョットマは、声を掛けた。

 あの時、あれほど恐ろしかったことが、今は平気。

 それどころか、慣れた気持ちまでするから不思議だ。



「あの、私の装備、帰りに取りに来ますから、まだ預かっておいてください」

 男が、汚れきったコウモリのような手を出してきた。


「ネール、預かり賃。払って」

「いくらだ?」

「わからない。この人が満足するくらい」

「だから、それはいくらなんだ」

「自分で考えろ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ